「日本にも困っている人がいるのに、どうして世界の困っているために何かをしなくちゃならないの?それって偽善じゃないの?」
僕の周りには、国際協力に関わっている人たちも多く、
そういう指摘をもらったという話も、度々聞きます。
皆さんは、国際協力について、どのように感じられているでしょうか?
● 思い出は生活必需品
「国際協力ってやる必要あるの?」
って疑問、そりゃそうだなぁって僕は思います。
と言いつつ、僕はシリアの教育支援をしているわけですから、
いつも、それについて考えます。
僕らが生きて行く上で、国際協力は「必要ないもの」というのが大前提。
「世界は影響しあってるから」「外交的に」というのはもっともですが、
今、話題にしているのは、
”一個人として、国際協力に「お金を出す」こと”です。
「不自然だと感じるのは、もっともだなぁ」と、僕は常々思っています。
だから、僕がやっている団体としては、
「困ってるから助けてほしいんだ!」じゃあなくて、
友達にプレゼントを贈る、とか、
思い出に残る場所でご飯を食べる、とか、
旅先で、思い出の品を買おう、とか、
そんな遣い方に似た感じになればいいなぁって思っています。
「おみやげは生活必需品だ」とキングンコングの西野さんが話していましたが、
そういうものとして、活動できれば、と思っています。
● 身近な人を喜ばせよう
「国際協力する上で、大切にしていることってありますか?」
先日、東京の大学で講演をさせていただく機会があり、
講義の後に、生徒さんから質問を受けました。
僕が答えたのは「友達のサプライズの誕生日について考える感じ」。
ちなみに、僕は大阪でシェアハウスに住んでいる時には、友達の誕生日に、
本の表紙の写真をお祝いされる人、する人に加工してプレゼントしたり、
100人くらいからメッセージを集めて、ムービーにしたり、
今の妻の送別会 兼 誕生日会には、スタッフ15人で100人規模の仮装パーティーを企画したり、
と、色々としてきました。
結婚パーティーのハードルを上げてしまった誕生日会(笑)
お祝いする時に考えるのは「どうやったら喜んでくれるかな」ってこと。
「自分がこうしたい!」よりも、相手の気持ちの方が大切です。
「いくら自分がパンクロックが好きだからと言って、
おじいちゃんの還暦祝いに、トゲトゲの革ジャンは送らないですよね」
と、昔読んだ本に書いていましたが、そんな感じですね。
どうやったら面白いかなぁ。どうやったら喜んでくれるかなぁ。
って、考えて、実行する対象が対象が、
「途上国」で、かつ「困った状況下」にある時に、
「国際協力」って名前になるんじゃないかな、僕は思っています。
シリアの人たちという尊敬する友人たちが、
今現在、「困った状態になっている」というところから、
僕らがやっている活動につながってます。
● ヒーローではなく、プレゼント名人になりたい
僕の根底にあるのは「困っている人なら誰でもいいから助けたいんだ!」
という、映画のヒーローのようなものではなく、
「大好きな人を喜ばせたいんだ!」というものに近いんだと思います。
「日本にも困っている人がいるのに」と言われても、
会ったことのない他人に、サプライズでプレゼントを渡したいって思いは持てないのと似ていて、興味がわかないんです。
僕が人生で大事にしたい姿勢は
「身近な人を大切にする」ということ。
たまたま、それが僕にとってはシリアの人たちでした。
たとえ、100円であっても、「よく分からないもの」には払いたくないですよね。
僕なら払いたくありません。
なので、「生活必需品としての思い出になる」ようなリターンのある支援にしたり、
「シリアには縁がなかったけど、身近に感じるようになった」って思ってもらえるものを発信したり、
「お前がやってるなら、応援しようかな」って言ってもらえる自分になることを目指していきたいって思っています。
クラウドファンディングの支援者の方から、
「ポストカードは額縁に入れて、玄関に飾っています」「子ども達からの手紙を壁に貼っています」
といったメッセージを頂いたのですが、
そういうものをお返しできたら嬉しいなぁって思っています。
他にも、友人の経営するCafe&Barにポストカードを貼ってもらっていたり、
アラブ料理のお店に、写真集を置かせてもらっていたり、
トートバッグを使ってるよって言ってもらったり…
そんな思い出を一緒に作っていけるような活動を、
これからも続けていきたいと思います。
そういう活動に、一緒に関わりたい!と思ったら、
その上で、共感してくださり、
シェアしてくださったり、ご支援してくださったら、嬉しいです。
何かと話題(炎上)になる芸人で絵本作家のキングコング西野さん。
読むと、ものすごく理にかなった考え方で行動されているのが、よく分かります。
これからの時代の変化に対応していく必要性を感じている方は必読!
鬼丸昌也さんが、大学生の時に「伝える」ことから始めた団体テラルネッサンス。
色んな人が「関わりたい」という気持ちにさせる魅力と熱い想い、
そして、目に見える結果に、いつも学ばせてもらっています。
「五大陸ドラゴン桜」を目指すe-Education創業者の税所さん。
年下ではありますが、彼の著書はほぼ全て読んだくらい、刺激をもらっています。
バングラで最貧の村から国内最高峰の大学に合格させる革命は、本当にすごい。
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