(写真は2009年に僕が撮影したアレッポの街並み)
ガズィアンティップという街にいます。
シリア国境近い大きい街で、300万の人口の町に100万人のシリア難民が住んでいるそうです。
そんな町に50を超えるシリア難民支援のNGOがあるそうで、
そのNGOのひとつで働く人のおうちに泊めてもらいました。
彼らから今日、教えてもらったのは、
シリアのアレッポで政府軍と反政府軍の対立から空爆が行なわれて、
今現在、シリア国境に数十万人のシリア人がトルコに来るために移動してきており、
ですがトルコ政府が入らないように国境を閉じているのだそうです。
その国境から支援物資を渡せるように動いているそうで、すごく忙しそうでした。
また、別のNGOの方から聞いた話で、トルコ西岸の港町イズミルから、ギリシャを抜けてヨーロッパに行くために、シリアの人たちが特に今週末に多くいるそうです。
密航で、非常に危険なルートですが、難民キャンプの中も外も、
働かないと生きていけない現状があるにもかかわらず、
公には働くことが禁止されています。
働いている人たちとも多く会いましたが、給料は不十分、かつ不安定です。
「どうやって生きたら良いんだ?」とシリア難民の1人が僕に投げかけました。
「ヨーロッパに行くしかないんだよ。生きるためには」と、彼は言いました。
「母国を捨てるような奴らに支援なんて必要ない」
なんて書き込みを、ネット上で見ましたが、
今ここにある現実は、そんな甘いものじゃありません。