「どうしてシリアに行ったの?」
いつもシリアの話をしているおかげで、
シリアと言えば…と、イベントなどで、声をかけてもらえるようになってきました。
そして、まず疑問に思われるのは「なぜシリアに?」という疑問です。
「青年海外協力隊として、活動をしていたのがシリアだった」というのもあるのですが、
僕が初めてシリアを訪れたのは、その数年前。僕が大学生の時、2005年でした。
まだ、日本のニュースでは、イラク戦争が報道されていたような時期です。

ツタンカーメンが呼び寄せた?
その時の目的地は、シリアではありませんでした。
トルコとピラミッドです。

小学生の時に見た、ツタンカーメン展に感動し、
「世界の不思議」みたいな本(マンガ)で、ピラミッドの謎に魅了されていたこともあり、
いつかは行ってみたい!と思っていたエジプトという国。
そして、トルコにはトルコ人の友人がいたのです。
彼らとは、イギリスに語学留学していたときのクラスメートとして出逢いました。
「社会人として働き出しては、トルコなんて遠くに行くのは難しいだろう」と、
まず、最初の目的地として、トルコが決定したのです。
トルコ行きが決まると、「あ、エジプト近いやん」と、エジプトまで行くことにしました。

それで【トルコ〜エジプト】間の飛行機を調べたら、思っていたより高額!
それなら、陸路で行ってしまえば良いか、とシリア・レバノン・ヨルダンを経由することにしました。
留学先の友達とツタンカーメンがいなければ、シリアという国へ行こうとは思わなかったはず。
どこで縁がつながるか分かりません。

語学もできずに海外に行っても仕方ない
トルコ人とつながる留学へのきっかけは母の一言でした。
学生時代、国際協力に興味がある僕が、途上国に行きたがることに対し、
「英語もできないのに、行っても仕方ないでしょ!」と、母から言われました。
それを聞いた僕は「なるほど!英語ができたら行っていいんだ!」と前向きに解釈。
センターテストで最も成績が良くなかった教科である英語を学ぶために、必死に勉強しました。
英語の部活に入って英語を話していたつとりだったのに、いざ留学をしてみると、「お前が何を話しているか解らない」と、言われるほど。
そんな僕も、帰る頃には英語も話せるようになり、今では簡単な通訳であれば請け負えるほどになりました。
必死で学んだ英語で、仲良くなったクラスメイトのトルコ人のおうちへ行きながら、楽しんだ初めてのトルコ。
陸路の国境越えで、訪れたシリアで出逢った世界とは…
後半へ続く!
by 【Piece of Syria】
One thought on “なぜシリアへ?(前編)僕の人生を変えた、母からの一言。”