【シリア写真展の感想】僕が伝えたかったこと。

 




 

写真展を通して伝えたかった「メディアの伝えない過去のシリア」

 
少し前の話になるけれど、5月に奈良でシリアの写真展をさせてもらいました。
 
イベント直前に企画されたにもかかわらず、新聞にも掲載されて、100名以上の方が見に来てくださり、
 
 

「シリアは、豊かな国だったと初めて知りました」

「関心を寄せていましたが、この展示でもっとよく理解できたと思います」

「写真の昔のシリアの街とテレビの今のシリアの街は、すごく違いがあってびっくりしました」

 
などの感想を頂きました。
 
 奈良写真展 朝日新聞
 
 
来てくださる方の中には、シリアに行ったことがある方も何人もいらっしゃって、
 
アレッポ石鹸、使っています」
「再び、アレッポで作られるように祈っています」という声も。
 
 
 

※アレッポ石鹸とは、1000年もの歴史がある、月桂樹のオイルとオリーブオイルという自然素材だけで作られた素朴な石鹸です。
アレッポというシリア北部にあるシリア第二の街が名産で、その名前を冠した石鹸ですが、アレッポが騒乱により破壊され、石鹸職人がトルコに避難することで生産がストップもしていました。
しかし、その職人たちが避難先のトルコでアレッポ石鹸を再び作り始め、今も日本に輸入されています。

 

 
 

写真展を通して伝えたかったこと

 
 
写真展自体は、シリア支援団体「サダーカ」が、伊勢志摩のG7サミットに向けて、シリアの戦争を止めるべく動いている中で、
シリアに関心のある関西勢で出来ることを模索し、イベントが企画されたものでした。
なので、当初はサダーカの保有する過去のシリアの写真だけが展示される予定となっていました。
 
ですが、ギャラリートークとして僕が話すのに、僕の写真が無いのは…と、2008-2010年にシリアで撮影した写真や、2015-16年にシリア難民を訪れて撮影した写真をプリントアウトして、展示に加えました。
 
 i-j写真展感想.006
 
僕が、写真展を通して伝えたかったことがあります。
それは「かつてのシリアの美しさ」です。
 
いま、奇しくも有名になってしまったシリアという国は、「戦争」や「テロ」のイメージが先行しています。
そして、あたかも「危険になっても仕方ない」というような、そんな国だと思われています。
 
 
しかし、僕がいた時のシリアは、本当に美しく、平和で、人々の温かさに心打たれてばかりの、素晴らしい国でした。
自分より相手に与えることばかりを考えながらも、自分の人生を生きる人たちばかりだったのです。
 
2015年からの旅でも、難民となったシリアの人たちと多く出逢いましたが、
自らが過酷な生活を送る中でも、変わらない「こころ」を持ち続けていました。
 
 
そういった、メディアで語られることの少ない、普通のシリアの人たちの生活や気持ちを、
色々な学校やイベントなどで話させてもらっています。
 
 
 
i-j写真展感想.004

ひとりひとりができることを。

 
今、シリアの国内の教育支援のためにできることを、と動いています。
その目的は、「知る」を分かち合うこと。「動く」を分かち合うこと。
 
 
僕には僕の、やりたいことを、できることを。
皆さんには皆さんの、やりたいことを、できることを。
 
 

 

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もし、シリアのことを「知りたい」「伝えたい」「共に動きたい」という方がいらっしゃいましたら、
 
是非、講演依頼を周りの方とご検討ください。
あるいは、イベントへ足を運んでください。
 
ひとかけらを、ひとつなぎに。
小さな力を紡ぎあって、大きな力にしていきましょう!
 
 
 

 <近日のイベント>
8/10-16   写真展@梅田
8/28(日)講演会@池袋
 
 

 




 

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