オルタナSに「青年海外協力隊の見たシリア」を掲載した理由

(ユーフラテス川にて。驚くほど澄んでいる)

 


 
 

「シリアについての報道が酷すぎる」

シリアをよく知る人たちが、皆、そう言います。

 

特に日本のジャーナリストは検討違いな内容を伝えています。新聞やテレビに、嘘のニュースが多いのは、多くの人が知っていますが、「現地に行ってきた」という”市民派ジャーナリスト”と言われる人でさえ、間違いばかりなのが現状です。

 

彼らは、「内戦」だと表現したり、「アサド(大統領)の独裁から起こった民主化運動だ」と政権を罵倒したりします。

 

この辺りの内容は、報道されない中東の真実 動乱のシリア・アラブ世界の地殻変動
という元シリア大使の本が詳しいです。日本語で唯一まともな本と言って良いと思っています。

少なくとも、発端に関しては「民主化運動」ということは有り得ません。通称「アラブの春」が”市民の自発的な動きによって出来た”というファンタジーを信じる人たちがまだいる、というのが悲しいかな日本の現状です。

 

 

2 ダマスカスのモスク
(シリアの首都ダマスカスの街角=筆者撮影)

 

 

その発端となっているのが、「日本人はシリアを知らない」ということ。

なので「独裁的な政府によって、市民は抑圧されて、困窮し、苦しんでいた」という物語を信じ込まされています。

ですが実際は、大多数のシリア人にとっては「家族と幸せな日々を暮らせる国」でした。生きて行くのに困ることは難しいということは有り得ないし、医療・教育・農業・衛生・投資といった分野で、改善することを厭わないような政府です。

「政府の悪口は言えない」というのは真実だし、一部の血縁者が利益を寡占しているのも事実ですが、それを差し引いても、シリア政府をめぐる評判は良いものでした。(少なくとも、日本よりははるかに国民のことを考えています)

 

 

 

「シリアは『内戦』では有り得ない。情報戦争による被害者だ」という事実。

こういう話をする上で、まずは「関心を持ってもらうこと」、そして「シリアってこんなに素敵な国だったんだ」と気付いてもらうこと。そして、「なんで、こんな素敵な国が?」と思ってもらえたら、疑問が出てくるかもしれません。

そんな期待を込めて、オルタナSというWEBマガジンに、協力隊の間に書いていた「シリア通信」という記事を、寄稿させて頂いています。

是非、一度ご一読していただけたら幸いです。

(※オルタナ S内でも「内戦」を煽る記事があるのが非常に残念ではありますが)

 

 

現在、シリアがどのような状況になっているかは、現地に訪れていない僕が計り知ることはできません。ですが、その発端そのものから、大多数のシリア人が望んだものではなかったことを、心の片隅に置いておいてください。

 

そして、今の日本はこの「情報戦争」の中で加害者であり、未来に被害者になる可能性があります。

 

戦争は明確な「始まり」があるわけでは無い、とかつての戦争を経験した人たちが語っています。

 

今の「ひずみ」に気付けるかどうか。未来は、今、ここにあります。

 

 

     

 

 

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