いつも、ご馳走できますように。

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アラビア語で「ダーイミ」は「Always(いつも)」という意味だ。

シリアで、友人の家に行くと、ご飯とパジャマが出てくる。

村のお母さんに教えて貰った話だと、来客や旅人が来たら、
とにかくご馳走して、泊まってもらって、もてなして、
3日目くらいに「ところで、何しに来たんですか?」って尋ねるそうだ。
実際、泊めてもらった翌日に、家に帰ろうとしたら
「なんで帰るんだ?」とつめられた。
特に帰る理由も見当たらず、「じゃあ、もう1泊」と言うと、
めちゃくちゃ喜んでくれる。
さらに翌日の朝に「帰るね」って言うと、「なんでだ(怒)」と。
そんなこんなで、
5日目の朝に、嘘の理由(「 ミーティングがあるんだ」)を作って、
ようやく帰宅する。
しばらくしたら、「いつ来るんだ?」と催促の電話が鳴った。
大変って気持ちと、嬉しいって気持ちが交差する。

ご馳走になったあと、「ごちそうさま」の代わりに、

シリアでは「ダーイミ」と言う。

「いつも、あなたがこうして、ご飯をご馳走できますように」

という意味だそうだ。
イスラム教で、「旅人は神の遣い」という教えがあり、
客人をもてなすと天国に近付く。
「現世のあと、天国に行けるといいね」という意味を理解するには、
僕らは「現世の欲」に埋もれ過ぎているのかもしれないな、と思う。

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